はじめに
複数のシステムのアカパスを管理している場合、どうしてもローカルのテキストファイルなどに管理してしまうかと思います。しかし、この方法はふとした瞬間に困ることがあります。
第一にファイルアクセスまで時間が掛かるということです。ファインダーを立ち上げ該当のテキストファイルまで移動して、クリックしてから確認という工数になります。
第二にうっかり画面共有などで他の人に見られてしまう可能性があることです。皆さんはやらないかと思いますが、自分は気をつけていても結構やってしまいます。説明やペアプロの時などに画面に映してしまい、その度に上司に注意されています。
そこで今回はVimで若干セキュリティを上げつつアカパスを管理する方法を考えてみました。
折り畳みを使う
概要
大抵のIDEや開発向けのエディタには折り畳みという機能があります。ファイルの中の一部分を折り畳むようにして一時的に非表示にする機能のことです。Vimにもfoldingという折り畳み機能があります。
下記はよく使うモーションです。
zf
- 選択部分やカレント行を折り畳む
zd
- 折り畳みを削除する
zD
- 折り畳みを全て削除する
za
- 折り畳みを切り替える
zi
- ファイル内の折り畳みを切り替える
zj / zk
- 折り畳みを前後に移動する
折り畳みを保存する
デフォルトだと折り畳みの状態は保存されないので、自動で保存されるように.vimrc
に下記のコードを追記します。
autocmd BufWritePost * if expand('%') != '' && &buftype !~ 'nofile' | mkview | endif
autocmd BufRead * if expand('%') != '' && &buftype !~ 'nofile' | silent loadview | endif
set viewoptions-=options
イメージ
実際に使ってみると下図の様になります。
終わりに
本番はファイル権限を変更して読み取りのみにすれば更に良いかと思います。またセッションなどを利用してアカパスを管理しているファイルへのアクセスを効率化すれば、かなりストレスが軽減されます。
まあアカパス管理の真のベストプラクティスとはもちろん、紙などの完全にスタンドアロンな媒体に記録することでしょう。それについては疑う余地もありません。工数を増やしてでもセキュリティを向上させるのがむしろ正しい考え方だと思います。
もっと言えば二段階認証とか有効にすべきでしょう。