気温を確認するスクリプトを作成

はじめに

今回は気温及び天気を確認するスクリプトを作成したいと思います。出掛ける前とかに気安く外の天気や気温が分かったら、窓を開けて確認する必要がなくて準備が楽ですよね。スマホを開くのすら面倒な私はコマンドで確認出来るようにしたいと思います。

実装方法についてですが世の中には気温APIなるものが多く提供されていますが今回は利用しません。何故ならAPIは急にサービスが中止になったり、意図せずダウンしてしまう可能性があるため出来る限り自前で解決したいからです。またアカウントを登録したりするのが面倒という理由もあります。

今回は誰の影響も受けずに気温を取得するスクリプトを作成してみます。

openコマンド

今回はopenコマンドを使います。openコマンドはmacOSに標準搭載されているファイルを開くコマンドです。ターミナルでopen ファイルパスと入力するとディレクトリならファインダーで、画像ファイルならプレビューなどで開かれるかと思います。

実はこのopenコマンドでURLを引数に指定するとブラウザでそのページを表示することが出来ます。これを使って以下のコマンドを入力してみて下さい。

$ open -a "/Applications/Google Chrome.app" "https://www.google.com/search?q=%E6%96%B0%E5%AE%BF+%E6%B0%97%E6%B8%A9"

Chromeブラウザが起動して「新宿 気温」の検索結果が表示されるはずです。

※漢字の検索はURLエンコードしていて、2つの単語を「+」で連結することで複数単語の検索を行えます。場所の単語の部分をご自身の地域に変更して下さい。
※URLエンコーダは検索すればたくさん出てきます。もちろんnkfコマンドとかを使っても大丈夫です。

気温取得スクリプトを自作する

気温を取得するスクリプトなので「temperature」にしようか迷ったのですが、検索結果から天気も取得出来るので「weather」とします。weatherファイルに下記を記述して保存して下さい。

#!/bin/bash
open -a "/Applications/Google Chrome.app" "https://www.google.com/search?q=%E6%96%B0%E5%AE%BF+%E6%B0%97%E6%B8%A9"

さらに下記のコマンドを入力してweatherファイルに実行権限を付与します。

$ chmod +x weather

試しに./weatherとすると実行出来るかと思います。あとはweatherを何処からでも実行出来るようにするのですが、作成したディレクトリをシェルの環境変数PATHに追加するか、既にPATHの通っているディレクトリにファイルを移動するかの2つの方法があります。今回はweatherファイルを移動する方法にします。

echo $PATHと入力すれば確認出来ますが/usr/local/binは基本PATHが通っているディレクトリなのでそこにweatherファイルを移動することにします。

$ cp weather /usr/local/bin

移動したらターミナルを再起動するかsource ~/.zshrcを実行して下さい。そしてweatherコマンドを入力して下さい。先程と同じく「新宿 気温」の検索結果が出力されたら成功です。

終わりに

非常にシンプルなスクリプトですがシンプルな分APIを叩いたりスクレイピングしたりしていないので、取得先サービスに依存する理由で気温が取得出来なくなることがありません。そしてお手軽です。

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